

「人で選んだら、トーカイでした」。入社の決め手を尋ねると、そう返ってくることの多いトーカイ。就職活動をするなかで福祉や環境、健康の分野に進むなら、この人たちと働きたいと思うのだそう。では、当の本人たちはどう思っているのだろう?年齢も、キャリアも、部署も違う5人の話に耳を傾けてみました。インタビュアーは、2016年入社の向井です。
01
自分のことを
知ろうとしてくれた


- 向井 先輩方はどうしてトーカイを選ばれたんですか?私は、説明会や面接で出逢う人たちの印象が本当に良くって。面接でも、「あ、本当に私のことを知ろうとしてくれてるな」って強く感じたのを覚えています。
- 土田 私は2007年から採用に携わっているけど、毎年いろんな学生がそう言ってくれてるってよく聞くよ。「人の良さが決め手になった」って。私自身もそうだったかな。みんなやさしいし、女性がイキイキと働いてたし。伊藤さんは?
- 伊藤 私は県外の大学に通ってたんだけど、きっかけは「岐阜に帰ってこよう」と思ったこと。大学は社会福祉学部だったので、ちょうど軌道に乗り始めていたシルバー事業で働きたいなと思って。当時は希望叶わず、初めて寝具の女性営業になったけど(笑)


- 神谷 私も大学が東京だったので、伊藤さんとちょっと似てますね。就活しながら、「地元に帰るのもありかな」と思ったのがきっかけでした。もともと、今後伸びていく市場で営業をやりたいなとは思っていたんですけど、この業界に興味を持ったのは自分のおばあちゃんのおかげ。たまたま帰省していたときに、おばあちゃんが使っている杖の営業が家に来ていたんですね。本当に親切に話を聞いて、おばあちゃんにぴったりな杖を持ってきてくれるその営業の姿を見て、この業界で営業をやりたいなと思ったんです。
- 向井 へぇーー!すごいいいお話ですね。濱さんはいかがだったんですか?
- 濱 私はちょっと特殊で。もともと、トーカイは1987年に「日本女子ゴルフ専門学校」という学校を開校したんだけど、そこのフィジカルの教員として入社したんです。
- 一同 えぇーー!
- 神谷 そうだったんですか!?それは知らなかったです。
- 濱 そうそう。体育学部 体育学科を卒業してるんだけど、もともと事務職がイヤで卒業後も体育会系で行こうと(笑)2000年にトーカイに転籍になったあとも、2010年頃まではプロテストについてまわって、10人以上をプロテストに合格させたよ。今では有名になった女子プロゴルファーのプロテストにも同席したし。
- 一同 えぇーー!
- 神谷 初耳です!
-
濱
言ったことなかったもんね(笑)トーカイで初めて産休・育休とったのも私。
大きなおなかでプロテストについていったこともあるよ。ゴルフ場は田舎にしかないから、片道何時間も運転して(笑) - 土田 へぇ~!それもすごいですが、20年以上前に産休・育休第1号を取得された濱さんが、今も現役で活躍されているというのもすごいですね。励みになります。
02
ごく自然に子育てに
協力する風土

- 向井 私も将来、結婚して子どもができても働きつづけたいと思っているので、すごく心強いです。でも、実際のところどうなんですか?産休や育休という制度はあっても、まわりの協力が欠かせないのかなと思うのですが。
- 濱 応援体制はできていると思うよ。女性が結婚したら、子どもができて一時的に働けなくなるのは当然のこと。昔はやっぱり結婚すると退職する女性が多かったけど、会社の体制がどんどん良くなってきていて、それに伴って社内の空気も変わってきてると思う。
- 土田 今、ぜんぜん女性は辞めないですよね。結婚しても出産しても。今は正社員だけじゃなくて、パートさんだってあたりまえに産休・育休をとれる空気がある。
- 向井 たしか、神谷さんも育休を取られたことがあるんですよね?
- 神谷 うん、といっても2日間だけどね。でも、男性である私が育児休暇を取得した経験は思いのほか大きかったよ。たった2日だけどおむつを替えてミルクをあげて、合間に家事をして…って、育児ってこんなにタイヘンなんだと知って、それからは夫婦で協力しようと思うようになった。今は休みの日には掃除や洗濯もしているし保育園への送り迎えは私が担当してるし。
- 伊藤 いい旦那さん!それは奥さん的にはすごくありがたいよ。 他にも、女性の社員と接するときとか、営業先とかでも会話が弾むようになるのでは?
- 神谷 それはありますね。だから、男性にももっと取得してほしいですね。
- 向井 そもそもの質問なんですが、どうして育休を取得しようと思ったんですか?
- 神谷 子どもがいる女性社員に対して、まわりの人がすごく協力的だなぁと思ったからかな。子どもを保育園に預けて働いている女性社員に対して、「今日はこんな時間まで大丈夫なの?」「その仕事、私たちがやるからお迎え行ってあげて!」みたいな会話があたりまえのように聞こえてくる。
- 向井 それって、すごいことですよね。たとえば、2人目、3人目の子どもができたときなんかも、そうなんですか?
- 伊藤 うん、全然いやな顔されないよ。私は1人目を出産して復帰して、1年もたたないうちに2人目ができたので会社としては「えーーーー!」という感じだったと思うけど(笑)「また戻ってきてね」と言って送り出してくれたから、「また絶対戻りたい!」と思えたよ。
-
濱
シルバー事業本部は子育て中のパートさんも多いから、みんな気持ちがわかるんだと思う。
困ったときはお互い様よ、って。
03 5人の仕事とやりがい

- 向井 次に、実際に皆さんがどんなお仕事をされていて、どんなときにやりがいを感じていらっしゃるのか、お話を伺ってみたいです。
- 濱 まず、向井さんのアノ話聞きたいな。
- 向井 え、いきなり私ですか(笑)?えっと…わかりました!私はL.E.C.事業本部というところで商品開発を担当してるんですが、入社間もない頃に、リースキンの商品で私の考えたネーミングが採用されたんです!
- 一同 おぉーーー
-
伊藤
すごいじゃん。
きっと、他の先輩の案もたくさんあったんでしょう?

- 向井 はい、自分で言うのもヘンですが、けっこう考えました。女性用のサニタリーボックスなんですけど、かわいいデザインで、場所を取らないようにスリムになっていたので、プリティとスリムを合わせて「プリム」っていう造語の名前にしました。
- 濱 すごくいいよね。商品の特長がパッとわかるし。グッドデザイン賞にも出品したんだよね?男性の上司がプレゼンするんじゃなくて、向井さんがプレゼンしてたら受賞してたんじゃない(笑)?
- 向井 それはわかりませんが(笑)、入社してすぐの自分にとってはすごく自信になった仕事でした。皆さんはどんなときに「あ、この仕事でよかったな」と思われるんですか?
- 土田 私はみんなのチームワークを感じたときかな。従業員の勤怠チェックとか入退社や契約更新時の契約書なんかを作ってるんだけど、たくさんある仕事をみんなで手分けして、進捗をきちんと管理しながら進めていくと、終わったときは本当に達成感があるよ。自分の仕事が終わったら終わり、じゃなくて、みんなで協力して終わらせようという雰囲気があるのはすごくありがたいですね。
- 伊藤 あぁ、それわかるなぁ。私の仕事は、利用者さんがどんな福祉用具をいくつレンタルしたかが一覧になっている「提供票」を集計する仕事なんだけど、それも一人じゃとてもできないもん。全国62拠点から送られてくる、提供票を手分けしてぜんぶ手作業で入力しないといけないから。それも、フォーマットが統一されてないから余計に大変。
- 神谷 え、それって結構大変ですね。

- 伊藤 うん、だからいかにミスなく、効率よくできるかということを、みんなで試行錯誤しながらやっているところ。後から追加とか修正が送られてきたりするから、もう大変。でもその分、やっぱりやりきったときは、達成感がありますよ。神谷くんは?
- 神谷 私は長年新卒採用を担当していたんですが、2019年10月より主に研修を任せられることになったんですよ。採用してきた社員を教育する立場となり、成長させないといけないという責任はありますが、研修参加後に笑顔で帰る姿を見ると、企画して良かったなと達成感が湧いてきますね。
- 濱 私のやりがいは、働き続けることで後輩に道を開くことかな。私はシルバー事業本部で62拠点を統括する事務を管理してるんだけど、先日、管理職になったときに経営層と「自分が咲くのはもちろんだけど、これからは花を咲かせる側になってもいいのでは」という話をしたところ。産休・育休第1号も、管理職への登用もそうだけど、性別とか年齢に関係なく、誰もが自分の働き方を見つけられるんだよってことを背中で語りたいですね。
- 一同 おぉーーーかっこいい!
04
豊富な研修から感じる
人への想い


- 神谷 ここ数年で、社内で受けられる研修が増えましたよね。若手を対象にした研修から、中堅や女性、管理職を対象にした研修まで。最近では、所属長を対象とした「女性マネジメント研修」もありましたね。
- 濱 今は本当に女性が増えてきているからね。昔は女性で営業するのはめずらしかったけど、今ではめずらしくなくなってきてるし、女性が働きやすい職場をつくることは男性にとっても働きやすい職場になるということで、もっと女性が活躍する会社になれたらいいよね。
- 土田 私も先日、キャリア研修に参加しました。自分がこの先どんな働き方をしたいかなんて、普段は日常業務があって考えるのが難しいので、考える機会をもらえるのは本当にありがたい。お弁当まで出してもらって(笑)そう言えば、社長が「人を大事にしたい」って年頭のあいさつでおっしゃってましたよね。


- 伊藤 私も参加したんだけど、所属長からメッセージをもらえるのが何気にうれしくて。普段どう思ってくれてるのか、どんなことに期待してくれてるのか、なかなか知る機会って少ないですもんね。言葉に記してくれてたのがありがたかったですね。
- 濱 私は51歳のときに受けた管理職向けキャリア研修がおもしろかったよ。定年後を見据えたマネープランを立てるんだけど、研修が始まる前に「60歳でやめたい人!」って挙手を求めたらみんなが手を挙げたのに、研修でマネープランを立ててから同じ質問をしたら、手が挙がらなくなった(笑)キャリアのこともそうだけど、これからのお金のこととかも考えてるようで考えてないから、機会があるのは嬉しいね。
05
仕事とプライベートの
これからのこと

- 向井 先輩方が立場は違っても、みんながやりがいを持って働いてるってことをお伺いできて、トーカイに入社して良かったなってあらためて思いました。濱さんが「これからは後輩への道を開きたい」っておっしゃっていましたけど、皆さんは今後やってみたいこととかってありますか?仕事のことでもいいですし、プライベートなことでもいいです。私はやっと仕事に慣れてきたところなので、早く1人前になって、自分で考えた商品がヒットするといいなと思っています。プライベートでは車を買ったので、家にこもるんじゃなくて人に会っていこうと思います(笑)


- 神谷 私はとにかく従業員が少しでも成長できるように、今ある研修をブラッシュアップしていきたいですね。もともと営業をやっていて人事に来て9年目になるので、少しずつ現場感が薄れている気がします。なので全国の拠点に出張に行って、現場がどのような研修を求めているのかを肌で感じながら、企画・立案をしていきたいですね。
- 土田 トーカイにもテニスサークルがあるから、そこに一緒に行くのはどう?
- 神谷 この前、連れて行きましたよ。

- 土田 あ、そうなんだ。私も旦那をイクメンにしたいな。神谷くんに指導してもらおうかな(笑)私が今考えているのは、仕事で得た効率化の技を家事でも活かしていくこと。やっぱり働いているといろんな人と会って勉強になるので、今後もつづけられるようにパワーアップしてきたいですね。伊藤さんは?
- 伊藤 私は、もっと「働いてるお母さんってかっこいいな」って子どもに思ってもらえるような母親になりたいな。時短で働いてるけど、まだまだ主人や子どもにさみしい思いをさせてると思うので。そのためにも、今の仕事をもっと改善していきたいかな。土田さんは?
- 土田 もっと、いろんなものに対するアンテナを広げていきたいかな。人事って、いろんな知識が必要だと思うんです。労働基準法はもちろんだけど、今だとコンプライアンスとかメンタルヘルスとか。少しでも働きやすい環境をつくれるようにしたいなと思っています。そのための第一歩は、きちんと時短勤務をすることかな(笑)ついつい、みんなから「帰っていいよ」と言われても、「もう少し!」とがんばってしまうので。
06 学生のみなさんへ


- 濱 入社したら、まずは続けるということをやってみてください。私の経験からしても、入社2~3年で自分の適性を見極めるのは難しいのではと思います。何事も始めなければ始まらないですし、続けることで、良いことも苦しいことも含めて自分の糧になっていくのだと思います。あなたの可能性は無限大です。いろいろな自分の可能性を見つけられるように、がんばってください。
- 伊藤 「感謝に勝る能力なし」。これは、以前社長がおっしゃっていた言葉で、私のモットーでもあります。それは、仕事を続けるにあたって、結婚・出産を経て仕事に復帰した際、周りへの感謝を人一倍大切に思うようになりました。してもらったことを当たり前に思わずに、常に感謝の気持ちを持てば、自分を取り巻く環境も好循環になると思います。
- 土田 生活の大部分を過ごすことになる会社。業務内容や福利厚生はもちろん、その会社と自分が合うか、そこで長く働いていけるかというフィーリングも大切だと思います。それを知るためには、働いている人や職場を実際に見てみること。大変だとは思いますが、将来の自分の為にも、機会があれば何度でもその会社の人と関わって、自分がそこで働くことをイメージしながら、自分に合った会社を選んでください。みなさんの就職活動が、そして、選んだ会社での毎日が充実し満足したものになることを祈っています。
- 神谷 新卒で入社できるのは、人生で1回です。やりたいこと、事業内容を重視するのはいいことだと思いますが、福利厚生などもしっかりと調べてみてください。迷うこともあるかと思いますが、そんなときこそ自分の軸を思い出して企業を選んでください。仕事もプライベートも充実させたい。そう思われる方はぜひ、トーカイで一緒に働きましょう。
- 向井 トーカイはとにかく「人」が魅力的で入社を決める方が非常に多いです。会社説明会や選考を進んでいくうちにそれを実感してもらえるのではないかと思います。実際に入社してみて、想像していたのと違うなんてことにならないよう、会社の雰囲気などを知るために説明会やインターンシップに積極的に参加して、社員の方に話を聞くことが大切だと思います。就職活動でなかなか上手くいかなくて辛くなる時もあるかと思いますが、最後まで自分の中の軸をしっかり持ってがんばってください。そうすれば必ず自分と合う会社に出会えるはずです。
座談会 参加メンバー
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濱 佐都美 SATOMI HAMA/体育学部 体育学科 卒 (課長)
1987年、同年トーカイが開校した「日本女子ゴルフ専門学校」の教員として入社。女子プロゴルファーの育成に尽力する。1995年、第1子を出産し、育児休業休暇取得社員第1号となる。1997年に第2子、2001年に第3子を出産。2000年に(株)トーカイへ出向し、2003年に転籍。現在、シルバー事業本部62拠点の事務を統括する立場で指揮を執りながら、性別や年齢に関わらず自分らしく働ける道を切り開いている。 -
伊藤 恵美 EMI ITOH/社会福祉学部 社会福祉学科 卒(課長代理)
2004年入社、寝具リネンサプライ事業本部へ初の女性営業として配属。2006年1月に秘書課へ異動し、2009年、結婚を機に人事部へ異動。2012年、第1子を出産し、産休・育休を取得。2013年の復帰に伴いシルバー事業本部 業務部事務センターへ異動し、後に第2子を出産。2度目の産休・育休を取得し、2015年に復帰。現在は、時短勤務制度を利用しながら、事務センター内の提供票チームリーダーを務める。 -
土田 のぞみ NOZOMI TSUCHIDA/地域科学部 地域科学科 卒(課長代理)
2006年入社、人事課に配属となる。労務管理、採用業務を経て、2009年に結婚。翌年、夫の東京転勤に伴い、シルバー事業本部川崎営業課へ転勤。2011年、第1子出産。2012年、夫の転勤に伴い岐阜へ転居。人材開発課へ配属になり、採用業務を行う。2013年に第2子を出産し、2014年復帰。労務課に異動になり、2020年に第3子を出産。現在、育休取得中。 -
神谷 清彦 KIYOHIKO KAMIYA/経済学部 経済学科 卒(課長代理)
2009年入社、シルバー事業本部 熱田営業所、岐阜営業課を経て、2012年より新卒・中途採用と研修などの教育を担当。同年結婚し、第1子誕生。2日間の育児休暇を取得し、子育ての大変さを知る。2014年に第2子が誕生した際も、2日間の育児休暇を取得。新入社員のOJT担当に。2016年、第3子誕生。2018年 課長代理へ昇格。2019年にキャリア開発課へ異動し、研修業務を担当。現在に至る。 -
向井 奈央 NAO MUKAI/人文社会学部 現代社会学科 卒
2016年入社、掃除用具などのレンタルを行うリースキンの商品を扱うL.E.C.事業本部へ配属。商品開発業務を担当。2016年に発売された女性向け全自動開閉式サニタリーボックス『ルーナスPlim(プリム)』は、向井が入社数か月の頃にチャレンジした新商品のネーミングの社内公募で採用を勝ち取ったもの。小さな成功体験を積みながら、日々成長中。2021年に経営企画本部 経営企画・IR課に異動。現在に至る。